食品関連事業者は、食品リサイクル法により一定のリサイクル率を確保する必要があります。その為、日々発生する食品廃棄物について、保管スペースを確保し、従業員に分別指導を徹底させるなどの管理に手間とコストがかかります。
IKEでは簡便な管理で済むようなリサイクル手法を確立しております。
簡単な分別で受け入れ可能
IKEのグループ会社であるバイオエナジー社では、分別が不十分な食品廃棄物を破砕・選別により、不適物と生ごみに分別します。その為食品廃棄物を排出する際は、簡単な分別のみで受入可能です。また生ごみの品質も問わないので、溜まった生ごみを冷蔵保存しなくても構いません。
メタン発酵技術により生ごみから電気と都市ガスをつくります
自然界に存在する微生物で食品廃棄物を分解し、メタンガスを主成分とするバイオガスを回収します。そのバイオガスを、ガスエンジンで発電し、電気と熱のエネルギーを生み出し、さらに都市ガス精製設備で都市ガスを作ります。
自然由来の有機物からエネルギーを作る為、
大気汚染や地球温暖化問題を抑制します
生物由来の資源(バイオマス)は、成長過程でCO2を吸収している為、燃料として活用し発生したCO2は、大気中のCO2を増減させないと考えられております。
また、バイオマスによるリサイクル処理が普及することにより、焼却処分される食品廃棄物の総量が相対的に減少すれば、焼却によって発生するダイオキシンの排出抑制にもつながります。
肥料化とメタン発酵の比較
肥料化・堆肥化 | メタン発酵 | |
---|---|---|
リサイクル品の付加価値 | ☓ |
◎ |
リサイクル品の需要及び 主な利用場所 |
☓ |
◎ |
分別 | △ |
◎ |
受入制限 | △ |
○ |
その他 | 成分調整の為、他の肥料・堆肥とブレンドする必要がある | 利用エネルギーとして注目の方法 |
価格 | ○ |
△ |
総合判断 | 飼料化に比べれば、多少の異物は問題ない。リサイクル品の安定な需要に不安。都市部での需要が少ない点も難点。 | プラントのイニシャルコストが高い。しかし、リサイクル品の安定需要、緩い分別基準などは◎。 分別コストを考慮すると割安。都市部に適した方法といえる。 |